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1987年に大分県豊後大野市緒方町の山中で捕獲され、「九州最後」とされるツキノワグマの
遺伝子配列が、福井、岐阜両県に生息するクマの特徴を持っていることが
独立行政法人・森林総合研究所(茨城県つくば市)などの調べで分かった。九州の
ツキノワグマの存在は、57年に大分と宮崎の県境付近で子グマの死体が見つかった時まで
さかのぼることになる。
全国のクマの遺伝子を調べている同研究所東北支所(盛岡市)の大西尚樹研究員と
総合研究大学院大学の安河内彦輝特別研究員が調査した。
北九州市立自然史・歴史博物館(同市八幡東区)が保存している87年に捕獲された
クマの体組織を解析した結果、遺伝子の塩基配列が福井県嶺北地方から岐阜県西部にかけて
分布している個体と合致した。
このクマは87年11月、地元の猟師に射殺された。翌年、大分県がまとめた調査報告書は
「九州産である可能性は否定できない事実として残る」と結論づけたが、近年の
遺伝子解析の技術進歩から研究者の間では北陸産であることが指摘されていた。
大西研究員は「今回の結果から九州産ではなく、福井・岐阜から持ち込まれたクマか、
その子孫と判明した」と語った。
九州のツキノワグマについては、かつて生息していた熊本、宮崎、大分の3県は
2001年までにそれぞれ絶滅したと判断している。
*+*+ asahi.com 2010/09/11[13:22:42] +*+*
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