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加美町と鹿島神社が要請
6日夜に発生したダウンバースト(爆発的な気流)で加美町の鹿島神社境内のご神木が倒れた問題で、
県は9日、ご神木のスギのクローンを育てる計画に着手、倒木から若い枝を採取した。
県林業技術総合センター(大衡村)で育て、数年後には苗を境内に植えられるようになるという。
ご神木は町の天然記念物に指定されていることから、町教委と神社の要請を受けて県が実施した。
ご神木は樹齢400年以上とされるが、センターによると、若い枝には自分で根を出す力が残っているという。
湿度と温度が管理されたハウス内の雑菌のない土に枝を刺すと、枝は自分の養分を使って根を張る。
「挿し木」と呼ばれる一般的な増殖技術で、3年ほどで植樹ができるという。
この日は県職員が約50本の小枝を切り取った。同神社禰宜(ねぎ)の千葉国彦さん(58)は
「太く長くなる遺伝子を持っているのだろう。何年かかっても再生してもらいたい」と期待を込めた。
クローンを作る技術としては、分裂の盛んな細胞(成長点)を切り取って培養するバイオ技術もあるが
コストがかかる。ご神木の種から育てる方法は、別のスギ花粉と受精することになり、その場合はクローンでは
なくなる。
町の天然記念物に指定されたスギは、ご神木のほかに、拝殿の奥の林にもう1本ある。高さ、幹の直径は
ご神木と同程度または若干小さめで、1978年に同時に指定された。こちらを新たなご神木とするかどうかは未定という。
(2010年9月10日 読売新聞)
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