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【郵便不正】村木・厚生労働省元局長に無罪判決 大阪地裁
2010.9.10 14:04
障害者団体向け割引郵便制度をめぐり偽の証明書を発行したとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた
厚生労働省元局長、村木厚子被告(54)の判決公判が10日、大阪地裁で開かれた。
横田信之裁判長は無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
村木元局長は捜査段階から一貫して無罪を主張。大阪地検特捜部は上司や部下らの供述調書を根拠に
村木元局長が証明書偽造を指示したとして起訴したが、公判に出廷した検察側証人が次々と供述を覆し、
村木元局長の関与を否定する異例の展開となった。
検察側は取調官6人を証人出廷させ、供述調書の証拠採用を求めた。しかし横田裁判長は5月、
公判証言と異なる調書43通のうち34通の証拠採用を却下。村木元局長の指示を受けて
証明書を偽造したとする部下の元係長、上村勉被告(41)の調書も退けられ、検察側は立証の柱となる
直接証拠を失い窮地に立たされた。
検察側が6月に行った論告は、わずかに採用された調書や公判証言から推論を重ねる苦しいものとなった。
「有力国会議員から口添えされた案件だったため、本来行うべき正式な審査や決裁よりも議員への配慮を優先し、
安易に本件に及んだと考えるのが自然かつ合理的」と主張した。
一方、弁護側は最終弁論で地検特捜部の捜査を批判し、「自らが権限を有する決裁を省略してあえて
犯罪行為をする理由はどこにもない」として無罪判決を求めた。
村木元局長は障害保健福祉部企画課長だった平成16年6月、障害者団体としての実体のない
「凛の会」が割引郵便制度の適用を受けるために必要な証明書を上村被告に偽造させたとして起訴された。
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