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25時:流言とデマ /宮崎
口蹄疫取材では、農家への訪問自粛を余儀なくされた。
被害農家の心情に配慮し、取材活動で感染を拡大させないよう気を遣ったつもりだが、後悔もある。
爆発的に感染が広がる間の取材は電話が頼り。窮状を訴える農家の生の声に、
口蹄疫がいかに怖い病気かを実感した。インターネットで流布した「報道規制」はデマだが、
当初から質量ともに十分な報道ができたか……。
農家への中傷に腹立たしく思うこともあった。特に初発と推定される水牛農家には
「国会議員の紹介で発生国から研修生を受け入れた」「自殺した」などの心ないうわさが
出回った。県が十分に裏付けせず来訪者を「不特定多数」と農林水産省に報告したのも、結論ありきに思える。
農場は狭い道を上った山奥で、簡単に観光客が行けるような場所ではない。
国の疫学調査チームは中間報告で「海外からの従業員や研修生は受け入れていない」と否定した。
災害時の不安な心理下で広まる情報の危うさは「流言とデマの社会学」
(広井脩・著)が指摘している。異常事態の中でこそ、冷静に情報の真偽を見極めたい。【石田宗久】
URLリンク(mainichi.jp)
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