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(>>1のつづき)
同漁協には、一定の海域の漁業権を買えば、漁期にどれだけ取っても構わない「磯売り」
という珍しい制度がある。韓国から海女2人を呼んでいた男性は、「船で10分で回れるほどの
広さを、1漁期900万円で買った」という。
また、海女漁の中心となるアワビは、県の規則で元日から9月14日までと漁期が
定められている。鳥羽・志摩地域のある漁協は漁期を15日間とするなど、資源管理の
観点から自主規制しているが、海野漁協の漁期は1月15日から8月末までと長い。
人手不足で長期にわたって漁をしないと暮らしていけないというジレンマもある。
鳥羽・志摩地域でも、海女の数は戦後間もなくの1949年(6109人)に比べて約6分の1に
激減した。そのため、鳥羽、志摩市など3市1町が出資する横山ビジターセンター(志摩市
阿児町)は、担い手発掘のため、今年7月から海女漁体験ツアーを始めた。参加した
40歳代の女性1人が興味を示しているという。一方、紀北町産業振興課は「海女に絞っての
漁業支援策は考えていない」とする。
日韓両国の海女に詳しい同博物館の石原義剛館長は「政府は、インドネシア人やフィリピン人の
看護師を受け入れた。外国人の海女が合法的に漁ができるような法整備も必要ではないか」と
提言している。(以上)