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ほとんどの抗生物質が効かない新たな菌が、
独協医大病院(栃木県)を受診した患者から国内で初めて見つかったとの連絡が
厚生労働省や県などにあり、最終的に確認作業が進められていることが6日、分かった。
新たな菌は多くの抗生物質に耐性を示す「NDM1」という遺伝子を持っている。
この遺伝子は大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌から見つかっており、
細菌から細菌へと遺伝子を受け渡して広まる恐れがある。
独協医大病院によると、患者は50代男性で、昨年5月に菌を検出した。既に退院しており、院内感染はなかったという。
栃木県県南健康福祉センターによると、今回見つかったのは大腸菌。
厚労省によると、検出は昨年で、患者は南アジアへの渡航歴があるという。
これまで多剤耐性が問題になった緑膿菌やアシネトバクター菌は
院内感染の防止が対策上重要だったが、病院の外にはほとんど広がらなかった。
だが大腸菌や肺炎桿菌は健康に生活する人にもかかわる可能性があり、
今回の菌は市中への広がりに警戒する必要がある。
NDM1遺伝子を持つ細菌は、インド、パキスタンが発生源とみられ、患者が欧州などで増えている。
(共同)
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