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「日大か、無理だな」に象徴される学歴差別 33%の企業はターゲット校を設定している
今年、ある総合商社を受けた日大の男子学生は面接で、突然こう言われたそうです。
「日大か、無理だな」彼は結局、落ちてしまいました。
面接官は、あえてプライドを傷つける質問をすることによって、彼の反応を見ようとしたのかもしれませんが。
新卒採用の現場にいると、実は学校差別はますます加速していると感じられます。
あくまで推測ではありますが、答えづらい質問なので潜在的にはもっといるでしょう。
とくにターゲット校を設定していなくても、結果として内定者は上位校だらけということもあります。
では、ターゲット校を設定した企業が何校にターゲットを絞ったのかを見ると、20校以内が82%、
さらには10校以内が58%を占めました。もちろん各企業でターゲット校は違うものの、
日本には現在、募集停止中の大学も含めて778校の大学がありますが、採用ターゲットとなっている大学が
ごく一部であることに愕然とします。
企業は採用活動においても、学校群を限定した施策を実施しています。よくあるのが、上位校限定のオープンセミナーです。
東一早慶(東大、一橋、早稲田、慶應)に代表される上位校だけを募集対象として、セミナーを実施するのです。
私が取材した慶大生はある日、突然インフラ系企業から電話がかかってきて「マイページ(応募などの管理を行う画面)に
セミナー案内を送ったので来て欲しい」と案内されました。帰宅して、PCを開いてみるとたしかにメールが届いていました。
それは公にはホームページの採用情報などには掲載されていませんでした。
参加してみると、周りの学生は東大、一橋、早稲田、慶應だらけでした。
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