10/08/31 18:35:25 glublZV50
<出アフリカ、Y染色体の行方>
染色体分岐は出アフリカでA型から始まっていったわけだが、氷河期に北方まで出かけていったマンモスハンターがC・D・E 型である。
E型は中東から欧州まで北上、C型はバイカル湖からシベリア果ては新大陸までマンモスを追った。D型はチベットから華北に拡散しナウマン象を追った一派は日本にまで辿り着いた。
だがこうした冒険野郎たちはごく希で、A・B型は北アフリカで、FからJ型まではインド南部で、K型から派生した諸派はスンダランド(現インドネシアあたり、大陸級の大半島は氷河期終了の大海進で水没した)で避寒していたようだ。
この氷河期の寒さはとてつもなく、人類は数万人にまでその数を減らしたという(トバ・カタストロフ)。
このうちF・G・I・J・K・L・N・Q・R型が氷河期の終了とともに北上、西進して欧州に進出混血したのが欧州人である。ちなみに欧州人に最も顕著なのはI型(インド避寒)とR型(スンダランド避寒)である。
単にアフリカに近いからコーカソイドが先というのが旧世紀の考え方。
現西欧人の祖先の一部であるギリシャ人やアーリア人も、アナトリア東部から中央アジアで民族固定化された一派であり、その祖先は氷河期にインドやスンダランドへ避難していたということだ。
東アジアに眼を移すと、C3型が狩猟民族のツングース系、D系統がチベット・縄文系、フィリピン以北でN型から分岐したのが中国系のO系統、O1型が台湾系、O2系統が長江文明系、O3型が黄河文明系と推定されている。
東亜の民族構成は、ここでは詳細は省くが上記三系統を中心に語ることができよう。
最新の遺伝子研究でも万能というわけにはいかないが、だいたいこの辺くらいまでの人類史が解明されているようだ。
URLリンク(www.scs.uiuc.edu)
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