10/08/31 18:29:16 glublZV50
父系Y染色体とは現生人類から採取され、数千年前の民族構成まで類推できる遺伝子である(現在の科学技術では、まだ遺骨からの遺伝子特定は困難)。
アフリカのY-A系からはじまり『出アフリカ』、西欧人に顕著なY-R系が最終分岐となっている。
ひとつのタイプがすなわち一民族とは限らない。複数の因子を保有する民族も多かったものと考えられている。
ここでは省くが、母系MTDNAの考察を含めると更に民族史が鮮明になってくる、といわれている。
そして『出アフリカ』についてだが、それは10万年~5万年の間に大規模なものが1回もしくは2回あったと言われている。
この遺伝子分岐(すなわち民族分岐)には、約7万年前のインドネシア・トバ湖火山大噴火からはじまった最終氷期が大きく影響しているようだ。
極寒の大氷河期を赤道直下で避寒していた大部分の人類は、氷期の終了に合わせて一万年前前後からわれ先にと北上を開始した(もちろん南下したものもいる)。
史上最大の民族分岐、人種分岐はこの時からはじまったのである。
詳しくは以下<出アフリカ、Y染色体の行方>参照のこと。