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ドイツ連邦銀行のザラツィン理事(65)が、移民問題を扱った自著出版のインタビューで、
「すべてのユダヤ人には特定の遺伝子がある」などと発言し、波紋を呼んでいる。
ドイツではナチス時代、「人種学」によってホロコースト(大虐殺)が正当化された経緯から、
人種を学術的に根拠付ける考えはタブーで、メルケル首相をはじめ政界は総批判だ。
ザラツィン氏は自著「ドイツが消える」をめぐる29日付独紙「ウェルト日曜版」インタビューで
近年、アラブ系の移民が増えていることを問題視した。
ザラツィン氏は、ドイツのアイデンティティーが将来「溶解」していくことに懸念を表明。
記者から「遺伝子上のアイデンティティーもあるのか?」と問われ、問題の発言に至った。
メルケル首相は「発言は受け入れられない」と連邦銀行にザラツィン氏の更迭を要請。
ザラツィン氏の所属する野党・社会民主党も30日、党籍離脱手続きに入ることを決めた。
だが、連邦銀行理事会は、発言を非難したものの、ザラツィン氏の解任は見合わせた。
連邦銀の独立性は高く、理事解任には理事会の決議が必要だ。
そのため、発言を巡る騒動もしばらく続きそうだ。
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ベルリンでの著書の出版発表会見で腕組みするドイツ連邦銀行のザラツィン理事
=2010年8月30日、ロイター
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