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「ザ・コーヴ」を相手にせず、太地町で来月イルカ漁-漁業存続に必要
8月27日(ブルームバーグ):今年のアカデミー賞を受賞した米映画「THE COVE (ザ・コーヴ)」で
取り上げられた和歌山県太地町で、9月からイルカ漁が行われる。映画で漁の残酷さやイルカ肉の
人体への危険性を指摘され、世界的な注目を集めたが、比較的に利益が出るイルカ漁は高齢化に悩む
地元漁業の存続に不可欠で今後も続く見通しだ。
400年の歴史がある太地町イルカ漁の漁場となる入り江は、家族連れでにぎわう「くじら浜海水浴場」から
泳いで10分足らず。三方を岩山に囲まれた湾の突き当たりが幅20メートルほどの浜辺になっている。
入り江に通じる陸路は封鎖され、周囲には人影もなくひっそりとしているが浜辺に設置された監視カメラが
「コーヴ騒動」の余波を物語る。
映画のタイトルにもなったこの入り江で、9月1日から例年通りイルカ追い込み漁を始めると、太地町漁業
協同組合の杉森宮人参事(59)は25日、ブルームバーグの取材に話した。「法令に基づいた正当な漁業で、
来年以降もやめるつもりはない」という。
杉森氏によると、漁協所属の組合員は約500人で町人口の約14%を占める。実際に漁業に従事する正組合員は
そのうち200人。平均年齢は68歳と高齢化が進むなか、イルカを含むクジラ漁に関しては「若手が親の代を
引き継ぐなど、後継者が育っている」という。他の漁に比べれば実入りがよいからだ。
カツオやイセエビなどほかの漁も手がける同漁協の収入に占めるクジラ漁の割合は「3分の1程度」だが、
「クジラと他の漁業を両方やってなんとか1年間やっていけるが、他の漁業だけだと1人200万円ぐらいの
年収にしかならず、若い人は生活できない。クジラ漁がなくなったらこの漁協自身も運営していけなくなる」
と窮状を訴える。>>2-4へ続く
bloomberg.net
更新日時: 2010/08/27 14:27 JST
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