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★東京株終値8845円、1年4カ月ぶり安値 政府・日銀に失望感
・25日の東京株式市場は、円高・株安に対する政府・日銀の対応の遅れへの失望感から
午後に入って下げ幅が拡大。日経平均株価は4営業日続落し、8900円を大きく割り込み、
年初来安値を更新。終値ベースで昨年4月30日以来1年4カ月ぶりの安値水準まで
下落した。
日経平均株価の終値は前日比149円75銭安の8845円39銭。一時は180円超
値下がりし、8807円41銭を付けた。東証1部全体の値動きを示す東証株価指数
(TOPIX)の終値は10・42ポイント安の807・31。
この日は、円高・株安の加速を受け、政府日銀がやっと重い腰を上げた。前日の
海外市場で円相場が一時1ドル=83円台まで上昇したことを受け、野田佳彦財務相は
25日午前、「必要に応じて適切な対応を取る」と述べ、為替介入も辞さない姿勢を表明。
その後、菅直人首相は、円高と株安対策を協議するため、官邸で野田財務相、
仙谷由人官房長官と会談した。
しかし、会談後、野田財務相は、「首相から市場動向を注意深く見てほしいという指示が
あった」と述べただけで、介入など具体的な対策は示さなかった。
一方、日銀も追加金融緩和の検討に着手したが、現段階では臨時の金融政策決定会合を
開くと動きは見られなかった。
市場では日銀に対し、「円高阻止の強い意志を示すためにも、すぐにでも動くべきだ」
(為替ディーラー)、「資金供給の拡充程度では市場の失望を招き、逆効果になる。
小出しではなく、思い切った策が必要」(大手証券)との不満が渦巻いている。
政府・日銀のこうした後手後手の対応に対し、市場は「すべてが遅きに失している」
(アナリスト)と失望し、売りに拍車をかけているのが実情だ。
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