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・誰のための安楽死か、誰が楽になるのか―。飼い主らに飼育を放棄された犬や猫の殺処分に、
世界で初めて吸入麻酔剤による「安楽死」を導入した下関市で、猫の殺処分数が増えている。
市の動物愛護管理センターでは昨年度、前年の約1・5倍に当たる1502匹を殺処分した。
きょうもセンターでは、望まぬ「最期」を迎えた動物たちの鳴き声が響いている。
「ニャ~、ニャ~」「ギャンッ、ギャンッ」
8月13日午後2時、下関市井田の動物愛護管理センターの「処分室」。無機質な機械音に
交じって、猫の重苦しい声や犬の甲高い鳴き声が響いていた。
彼らは「シャトル」と呼ばれる金属製の頑丈な檻(おり)に1、2匹ずつ入れられていた。
近くのホワイトボードには「麻酔予定 猫7匹 犬2頭 計(9)」との書き込みが。間もなく
大型冷蔵庫ほどの大きさの処分機に檻ごと入れられ、最期を迎えるのだ。
センターによると、処分機内は人間の手術で使う医療用の麻酔ガスを高濃度の状態で
充満させる。手術では濃度が数%程度だが、処分機内は数分間で14%まで上がる。
過剰な量の麻酔を吸わせることで、先に意識がなくなり、やがて徐々に身体機能がまひする―。
これが安楽死の仕組みだ。ほとんどの地域で実施されている二酸化炭素での窒息死に比べ、
「動物は苦痛を感じずに死ぬ」という。
「どうか成仏を」。藤永真善美センター長(57)は数珠を手に合掌すると、処分機を稼働
させるために隣のコントロール室へ移動した。
室内の小型モニターには処分機内の犬猫の様子が映っていた。檻のなかで、もぞもぞと
動いていた。(>>2-10につづく)
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※画像:
・猫の親子。譲渡されるか、殺処分になるかはこれから決まるという
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・殺処分を前に専用の檻に入れられた犬。処分機に入る直前まで激しく鳴いていた
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