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★共済経営のKKRホテル、国が赤字補填177億
財務省所管の「国家公務員共済組合連合会」(本部・東京都千代田区)が、各地で経営する
「KKRホテル」の赤字補填(ほてん)のため、公費である国の拠出金を充てていることが、同省の
資料で分かった。
2000年度から09年度の10年間では毎年15億~21億円程度を補填し、計177億円に上る。
共済ホテルを巡っては、総務省所管の「地方公務員共済組合」が赤字ホテルに対し、04年度から
5年間で自治体の拠出金193億円を充てていたことが明らかになっており、国家公務員の共済
組合でも同じ構図が浮き彫りになった。
財務省の資料などによると、補填は同連合会が共済年金を主な原資にホテルを建て始めた
1958年度から続き、総額で442億円に上る。2009年度は赤字の24施設に15億円を補填した。
同省は具体的なホテル名を明らかにしていない。
補填は、主に人間ドック受診費など、組合員の健康増進関連の経費からの繰り入れ名目で
行われてきた。この経費は国の拠出金と組合員の積立金とで折半している。
KKRホテルは東京、京都、大阪など29都道府県に43施設を数える。1960年代には約80施設
あったが、2年連続営業収支がマイナスで、3年目も改善の見通しが立たない施設は閉鎖してきた。
(続きます)
(2010年8月23日03時03分 読売新聞)
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