10/08/20 07:25:03 0 BE:2194694988-PLT(12556)
ハイブリッド車(HV)や省エネ家電の部品生産に使われる「レアアース(希土類)」を巡り、
世界生産の9割超を握る中国が7月、輸出枠を大幅に削減することを決め、日本の産業界が
懸念を強めている。状況打開のため、直嶋正行経済産業相は28日から北京で始まる
日中ハイレベル経済対話で、中国政府に輸出枠を拡大するよう申し入れる方針を固めた。
中国政府は7月、今年下半期向けのレアアースの輸出枠を約8千トンと発表。年初からの
合計では約3万トンと、今年の輸出枠は、約5万トンだった昨年と比べ約4割の大幅減になる。
日本は中国産レアアースの最大の輸入国だ。
輸出枠の削減を受けてレアアースの価格は急上昇し、モーターの磁石に使われるネオジムなどは
発表後、30%ほど値上がりした。日本の商社や合金メーカーからは「業界はパニックに
なっている」(大手商社双日の担当者)との声が上がる。中国が輸出枠の削減を今後も
続ければ、ハイブリッド車や省エネ家電の生産に影響を与えかねない。
輸出削減の理由について中国政府は、レアアースの採掘には環境汚染を伴うとして
「環境保護の観点から実施した」(商務省の崇泉・国際貿易交渉副代表)と説明する。
ただ、中国メディアによると、温家宝(ウェン・チアパオ)首相は7月のドイツの企業関係者らとの
会合で「輸出を止めることはないが、適切な価格で適切な量が輸出されるべきだ」と発言。
レアアースがこれまで安価で過剰に国外に流出してきた、との認識を示唆している。
*+*+ asahi.com 2010/08/20[07:24:55] +*+*
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