10/08/18 19:46:58 +FpxpG9y0
綾波レイについて
「エヴァンゲリオンの綾波レイ(一種のクローン)は感情がないのではなくて、もともと感情というものを知らない」と、
最初にその説明を聞いたときには、それがそういう意味かを理解するために、心理学の本を山ほど読みました。
「ありがとう」という言葉一つにしても人には感情がありますから、好きな相手には、その好意を伝えたいがために、
多少なりともプラスの抑揚がつきます。でも嫌いな相手にはぞんざいな抑揚で言ったりします。
ところが綾波レイにはそれが必要ない。わき起こった感情そのものを、ただ言葉に変換して発しているだけ。
だから、登場人物とのさまざまな交流を通じて感情を身に付けるごとに、せりふに細かいニュアンスが乗っていきました。
この綾波レイの心の変化を理解しようと勉強するうちに、人には自分が気付いていない本音があって、
多くの場合、それを認めたがらないことも分かりました。
その自分が気付いてない本音の部分というのは、ほかから指摘されたりすると腹が立ったりすることが多いようです。
自分も含めてですけどね。