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★マウスの脊髄損傷治療に成功 幹細胞と薬剤で神経再生
神経細胞を作るもとになる神経幹細胞と、てんかん薬を併用して効率良く神経細胞を再生させ、
脊髄を損傷したマウスを歩けるまでに回復させることに奈良先端科学技術大学院大や鹿児島大などの
チームが成功し、16日付の米医学誌電子版に発表した。
チームはこの手法を「HINT法」と命名。今後は霊長類で試し、人間での臨床応用を目指す。
交通事故で生涯、下半身不随となるなど、治療は困難とされてきた脊髄損傷の治療に向け、
大きな前進となりそうだ。
これまで人工多能性幹細胞などを使った神経再生がマウスで試みられているが、チームは、
てんかん薬のバルプロ酸が神経幹細胞の遺伝子構造を変え、高い効率で神経細胞を作り出すことに着目。
脊髄が傷つき下半身不随のマウスに、ほかのマウスの胎児の脳から採取した神経幹細胞を移植し、
バルプロ酸を1週間注射した結果、その6週間後には21匹のうち15匹が歩けるようになった。
残り6匹も症状が大きく改善した。
チームの中島欽一奈良先端大教授は「幹細胞とてんかん薬を組み合わせた世界初の試み。
脊髄損傷だけでなく、神経回路の損傷を伴う脳卒中などの治療にも使えるかもしれない」としている。
2010/08/17 01:02 【共同通信】
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