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終戦から65年を迎えた15日、和歌山県の元日本兵(90)が、中国人捕虜を刺殺するよう部下に命じた経験を初めて語った。
兵隊の訓練のためにやむを得ないと自分を納得させてきたが、「むごいことをした」との思いが消えなかった。90歳の今、
「人に伝えておかないと、世の中が再び戦争に向かう恐れを感じる」と、取材に対し口を開いた。【久木田照子】
20歳だった1941年3月、中国南東部の江西省に出征した。進軍する中で、現地住民らにニワトリや卵の提供を強いたこともあった。
「中国の人を救うための聖なる戦争と教えられてきたが、本当にこれでよいのだろうか」。疑問を感じながら、
銃撃戦をしたり、上官に素手や革ベルトで殴られる日々を過ごした。
伍長だった43年春、新たに兵役に就いた5人ほどの部下に25歳ぐらいの捕虜の男性を銃剣で刺すよう命じた。
戦闘で度胸をつけるために必要だと考えた。捕虜の処遇を定めた国際法の規定も教えられていなかった。
捕虜は後ろ手に縛られて引き出された。部下は1人ずつ約10メートル走って胸を突き刺した。
殺されると察知した捕虜の男性は「あー」と大声で叫び続け、刺されて息絶えた。
帰国後、このことは家族にも話せなかった。「(国際法に対する)自分の無知があの命令を下させたと思う。
殺し、殺されるかもしれない戦争で理性が失われていた」と振り返る。08年と今年、市民団体の催しで出征体験を話した。
ただ、捕虜を殺させたことについては語らなかった。
国のため、家の名誉のため、赴いた戦争。「批判する力を持たず戦争に加担した一人として、多くの人とともに反省し、
他国との友好関係を築く責任がある」と語る。成人した4人の孫らにも、体験を語るつもりでいる。
ソース 毎日新聞 2010年8月15日 22時16分元日本兵:捕虜刺殺私が命じた 話すことが責任…体験語る
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過去スレ ★1のたった時間 2010/08/16(月) 00:51:31
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