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家族の介護をきっかけに仕事を辞めたり、転職したりした人の70%近くが、
同じ職場で働き続けたいと希望していたものの、「介護との両立ができない」などとして
断念していたことが厚生労働省の調査でわかりました。
この調査は、厚生労働省が民間の調査会社に委託して行ったもので、
家族を介護している全国の30歳から64歳までの男女3676人から回答を得ました。
この中で、介護をきっかけに退職した人と転職した人に、同じ職場で働き続けたかったか
どうかを尋ねたところ、「そう思う」、「どちらかというとそう思う」があわせて69%に上りました。
また、仕事をしながら介護をしている人に、仕事と介護が両立できているかどうか、
聞いたところ、「できている」は46%で、54%は「できていない」と答え、
このうち、「仕事も介護もおろそかになっている」という人が12%いました。
そして、「両立に必要な支援」は何か、複数回答で聞いたところ、「介護に関する情報の
普及啓発」が48%、「緊急時に施設に短期間入所できるショートステイの拡大」が45%、
「精神面の負担軽減のための相談の充実」が41%、「出社や退社の時刻を自分の都合で
変えることができる仕組み」が31%でした。
この調査の検討会の座長を務めた東京大学社会科学研究所の佐藤博樹教授は
「介護の必要性を上司や会社に言いにくい状況があり、企業もすぐに把握できない難しさがある。
介護に直面したときに相談しやすくすることが大切で企業は、社会のさまざまな支援サービスと
組み合わせて情報提供することが大事だ」と話しています。
ソース:NHKニュース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)