10/08/15 11:58:07 0 BE:823010483-PLT(12556)
中国がアフリカと農業分野での連携強化に本腰を入れ始めた。
これまで中国は原油など資源分野でアフリカとの関係強化を図ってきたが、近年、
頻発する異常気象で世界的に農業生産が不安定化する中、「十数億人の国民を食べさせる」
ため、アフリカの未開の農地に積極的に乗り出す構えだ。
中国共産党対外連絡部と農業省は11~12日、北京で「中国アフリカ農業協力フォーラム」を
初めて開催した。ケニア、エジプト、エチオピアなど18か国の指導者や農業相らが参加。
農産品の貿易拡大や農園整備などで一致した。
中国が連携強化を進める背景には、世界的な食料生産の不安定化に伴う、食料不足への
危機感がある。13億人を抱える中国は、経済発展と共に食生活も変化し、食料消費量は
年々増加。新華社通信によると、中国の今年1~6月の穀物輸入量は昨年同期比で
60・7%増となる248・4万トンとなり、純輸入量も昨年同期比2・2倍となった。
一方、投機マネーが穀物市場に流入して食料高を引き起こすなど、食料生産・確保を
巡る環境は複雑化している。農業担当の回良玉・副首相も12日、「十数億人の
食事の問題を解決することは国家安定の最重要事項だ」と発言しており、社会不安に
つながりかねない食料不足への対応は共産党政権の重要課題となっている。
実際、中国はスーダンなどから計約200万ヘクタールの農地を借り上げるなど、
アフリカでの農地確保を着々と進めている。「新植民地主義」の批判を避けるため、
中国は具体的内容を明かしていないが、欧米では、数年内に中国人農民100万人が
アフリカで農業に従事するといった見方もある。
*+*+ YOMIURI ONLINE 2010/08/15[11:58:03] +*+*
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