10/08/13 21:13:19 0
窪田:うっかり封筒を開けてから返すと、イチャモンをつけられるかもしれない。「金額が少ないじゃないか」と(笑)。
相場・上杉:ハハハ。
窪田:また封を切ってから返してしまうと「オレを舐めるな! こんな金額じゃ足りねえ!」などと勘違いされても困る(笑)。
上杉:せめて大きめの紙袋に入れてもらわないと(笑)。
窪田:いやジュラルミンケースに入れてもらって、ゴロゴロ転がしてきてもらわないと(笑)。
上杉:そこまでしてくれるのならちょっと考えてやっても……いや、絶対にないな。
●永田町の感覚
相場:普通の記者であれば、お金をもらったらビックリしますよね。お金をもらったら「ちょっとマズイ」という意識が働きますから。
ボクは経済部だったので、企業の広報から接待されれば、必ずおごり返していました。それが慣習としてありましたから。
しかしお金をもらったときには驚きましたね。
上杉:相場さんの感覚は普通ですよ。むしろ永田町の感覚が、麻痺している。政治家はよくこんなことを言います。
「ほら“お年玉”をあげるよ。これはね……社会通念上の問題だから」と。
相場・窪田:ハハハ。
上杉:でも、秘書時代の先輩から聞くと「A社の政治部長に10万円はちょっと少ないかなあ」と思ったりしたそうです。
30万~50万円が多かったので「時事通信だと30万円でいいけど、読売新聞だと50万円かな」といった感じ。
そういうことをしていると、永田町の通念が当たり前のように思えてくる。またもらう側の記者も、何の疑問も抱かずに受け取る。
しかし一般の人の感覚からすると「なぜ政治家と一緒にご飯を食べただけで、30万~50万円の大金をもらえるのか?」と思うのが普通ですよね。
(続く)