10/08/11 17:19:32 0
(>>3のつづき)
「勘違いしている日本人も多いが、彼らがほしいのはブランドよりもお金。投資してお金を
回収できるなら、企業ブランドもそのままで、社長もずっと日本人でいいと考えるだろう。
ブランドとして会社をほしい人、五大陸全部で会社を持ちたい、という大金持ちも一部には
いるようだが、ビジネスとして日本に投資する人たちの意識はデリケートです」
最近では、中国が日本国債を大量取得して話題に。好むと好まざるとにかかわらず、
中国の存在感は大きくなっている。
真山氏は、中国を舞台にした小説「ベイジン」で現地に赴き、数多くの中国人を取材し、
そのタフネゴシエイターぶりを実感した。
「中国人は世界で一番商売がうまい。彼らは『われわれは面子(メンツ)を大事にする』と
よく言いますが、これは交渉のカードなんですよ。『われわれの面子を下げてあげるよ、
その代わりにもっと寄こせ』という手法はよく使いますね。また、中国人はかけひきが
上手だが、信頼関係を築ければ、とてもフランクにもなる」
潤沢なマネーとしたたかな交渉術をあわせ持つ中国に、日本はこのままやられてしまう
しかないのか。真山氏はこう提言をする。
「商売上手な中国を利用すべきではないか。実は、モノづくりでは日本に勝てないと
思っている中国人は多い。日本としては、モノは自分たちが作って中国に売ってもらったり、
中国からロイヤルティー(使用料)やエージェントフィー(事務代行手数料)を取るビジネスを
目指すべきではないか。例えば、トヨタが自動車を作って中国人に売らせたら、世界中が
トヨタの車になってもおかしくない」
世界経済をリードする中国といかにパートナーシップを築くか。そこに産業界の浮沈が
かかっているといえそうだ。(以上、一部略)