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コウモリの間に致死性の病気の感染が拡大しており、このまま対策を打たなけ
れば北米で最もよく見られる種のコウモリが20年以内にアメリカ北東部で地域絶滅
する恐れがあるとする最新の研究が発表された。希少なインディアナホオヒゲコウ
モリなど、ほかの種のコウモリも同様に絶滅の可能性があるという。
2007年にニューヨーク州の洞窟で発見されたこの病気は、低温を好む白い真菌
(カビ)に感染したコウモリの鼻口部、翼、耳が白くなることから「白い鼻症候群
(White-nose syndrome)」と呼ばれている。
発症したコウモリは落ち着きがなくなり冬眠できなくなる。眠れないために蓄え
た脂肪を燃焼しつくし、その結果死に至る。感染した冬眠コロニーでは年間75%の
コウモリが死ぬという信じがたい致死率だという。
これまでに、冬眠するコウモリ9種に感染が確認されており、その中には広い範囲
に生息し研究も進んでいるトビイロホオヒゲコウモリが含まれている。
生物学者ウィニフレッド・フリック氏のチームは、過去30年間にアメリカの5つの州に
生息する約20カ所の冬眠コロニーで収集したコウモリの個体数データを集め、個体
群モデルに基づいて分析を行った。
その結果、白い鼻症候群が北アメリカで確認された頃にトビイロホオヒゲコウモリの
個体数が激減していたことが判明した。おそらくヨーロッパまたは他の遠隔地から
もたらされたと考えられる。
続く