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★高額、メガネ面倒、番組「少ない」 「3Dテレビなんて買わない」
・大手電機メーカーが続々と3Dテレビを発売している。2010年4月のパナソニックを皮切りに、
ソニーやシャープが製品を投入。7月には東芝と三菱電機も自社モデルを発表し、主要
メーカーが出揃った格好だ。
購買情報サイト「価格コム」を運営するカカクコムは7月1日、3Dテレビに関する調査の結果を
発表した。8957人が回答したこの調査で、「3Dテレビを購入する意向はない」とした人は7割近くに
達したのだ。年齢が若いほど購買意欲は下がる。また、これからテレビを買おうと思っている
人のうち、3D対応を重視すると答えたのは全体の4分の1程度。半数以上が「あっても
なくてもいい」程度だとしている。
ネックは高価格と、視聴に専用メガネが必要なことだ。複数の大手家電量販店に聞くと、
3Dテレビで現在人気が高いのは50インチ型で、値段は約35万円。ややサイズの大きい
52インチの液晶テレビが20万円台、50インチのプラズマテレビに至っては20万円を切る
製品があるのと比べて、いかにも高額だ。またカカクコムの調査では、専用メガネを
「3Dテレビを買わない理由」に挙げた人が67.9%で、1位。「2ちゃんねる」でも、「あのメガネを
付けて長時間見るって事がキツイな」「眼鏡かけないといけないものが普及するわけない」と
否定的なコメントが並ぶ。
3D対応の番組ラインアップも不十分だ。6月にCS放送で日本初の3D専門チャンネルが開局
したが、ほかは衛星放送での一部番組やオンデマンド配信に限られている。有料チャンネルに
加入したり、衛星波を受信する設備を取り付けたりせねばならず、地上波番組のようにどの
家庭でもテレビのスイッチをつけたらすぐ3D番組が見られるわけではない。
2010年いっぱいで「エコポイント」の付与期間が終了するため、販売店では年末商戦で
3Dテレビに力を入れたいところだ。しかし2011年は、五輪やサッカーW杯、「ワールド・
ベースボール・クラッシック」といった日本全土が盛り上がるメジャー級のイベントがなく、
需要の喚起が難しい。現時点では、 3Dテレビの普及には不安要素が少なくないようだ。(抜粋)
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