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財務省が9日発表した2010年上期(1~6月)の対内証券投資速報によると、中国による債権投資が、
1兆7327億円の買い越しとなった。ほとんど国債とみられる。年間買い越し額が過去最高だった
2005年の2557億円をすでに7倍弱上回っている。
中国政府が巨額の外貨運用で米国債やユーロ建て債券から日本国債にシフトしていることが改めて鮮明になった。
6月単月の買い越し額は4564億円で、過去最高だった今年5月の7352億円は下回ったが、
依然として高水準。中国の買い越しは6カ月連続となる。
中国は、人民元相場の安値維持のため、元売りドル買い介入を続けてきた結果、今年3月末で2兆4471億円
もの巨額の外貨準備を保有。その大半を米国債で運用してきた。
その後、ドル安への不満と米国への牽制からユーロ建て債券を増やしてきたが、ギリシャ財政危機でリスクが顕在化。
今年に入り、相対比較で安全と認識されている日本国債への切り替えを活発化させている。
日本国債の購入は短期債が中心で、現段階で「緊急避難」との見方が強い。ただ、日興コーディアル証券
の末沢豪謙(ひでのり)金融市場調査部長は、「短期的な為替リスク回避と長期的な分散投資から、
中国の日本国債購入は今後も続く」とみている。
[産経新聞]2010.8.9 15:51
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