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【東京】「差別の構造-沖縄という現場」をテーマにしたトークイベント(ギャラリーマキ企画)が7日、千代田区の日本教育会館で開かれた。
彫刻家の金城実さんら4氏をパネリストに、米軍普天間飛行場の移設問題の経緯などを踏まえ、日本という国家と差別の問題について討議した。
約100人が参加したイベントの冒頭、金城さんは人類館事件など複数の差別事例を引き合いに、琉球人がアイヌ、
台湾人らと陳列されたことに当時の新聞などの言論が差別の優劣関係を論じ差別が差別を生んだ時代背景を説明。
「天皇制の下、日本人として忠誠心を誓い、加害者に転落する構図の検証を怠ってはいけない」と問題提起した。
人材育成コンサルタントの辛淑玉(シン・スゴ)さんは「沖縄と国内の少数派にとって共通性を感じるのは、
大衆が敵になることがあるということ」と話し、日本という国家と民主党政権について「野党の時はわたしたちを飾りにして善人のふりをし、
お墨付きをもらった。そして政権を取った後は少数派の味方をしたら、自分たちがマジョリティーからたたかれるから、
一気に少数派を切り捨てた」と強調した。
写真家の石川文洋さんは、米軍基地の実情に触れた上で「負担軽減と言いつつも、安保、抑止力の上で基地は必要と言う。
日本全体が怒っていいのに、声も上がらない。大きな無関心が差別を助長している」と話した。
ルポルタージュ作家の鎌田慧さんは辺野古への「普天間」移設について「嫌だと言っているのに、
新基地建設のため土地も海も無理やり奪う、極めて言えばファシズムだ」と指摘した。
ソース (琉球新報)2010年8月8日 シンポジウム:「差別の構造-沖縄という現場」テーマに東京で開催 彫刻家の金城実さんら
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