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■受 給 者■10年前より2割増 ■ケースワーカー■増員と専門家急務
生活保護の受給者が、自治体の申請窓口でケースワーカー(CW)とトラブルとなるケースが後をたたない。
受給者がナイフを突きつけたり、窓口で大声で叫んだり。長引く不況で、受給世帯は県内でも増え続けている。
各自治体はトラブルを防ぐため、様々な工夫をこらす。一方、専門家からは、自治体側のよりきめ細かな対応の
必要性を指摘する声もある。
(伊藤和行)
◆窓口で刃物・大声
6月9日の昼下がり、防府市役所1階に警察官約20人が駆けつけた。生活保護の相談に来ていた無職の男(54)が
果物ナイフ(刃渡り8センチ)を持っていると110番通報があったのだ。
「あいつを刺して、おれも死んでやる」
生活保護受給者の男は、担当のCWを名指しして脅迫したが、10分後、警察官に取り押さえられ、銃刀法違反容疑で
逮捕された。市社会福祉課によると、男は名指ししたCWの生活指導や言葉遣いに不満を持っていたという。
同課の担当者は「以前は、窓口で灯油を頭からかぶり火をつけようとした受給者もいた」と話す。
県内の自治体では、こうしたCWと受給者とのトラブルが相次いでいる。
山口市では昨年4月、受給者の孫が窓口で激高し、CWの胸ぐらをつかむ事件があった。同6月には岩国市で、
受給者の男がCWのあごを殴ったとして逮捕された。刑事事件にまで至らなくても、カミソリを取り出して「死んでやる」と
自分の手首を切ろうとしたり、窓口で大声で叫んだりするケースはたびたび起きているという。
asahi.com:生活保護■トラブル続発-マイタウン山口
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