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イスラエルの研究チームが、においを嗅ぐ(鼻をすする)力を
利用することにより、重度の身体障害者がコンピューターゲームをしたり、
筆記によって自分の考えを示したり、車いすでの移動を助けるデバイスを考案した。
この実験的な“スニッフ・コントローラー(sniff controller)”は、
障害者の脳神経はダメージを受けていないことが多く、軟口蓋(口蓋後方の柔らかい部分)に
メッセージを送れる機能が残されていることを利用したもの。軟口蓋が
動く際の鼻腔内圧の変化を記録し、この変化を電気信号に変換してデバイスに送る。
イスラエル、ワイツマンWeizmann研究所(レホボト)のAnton Plotkin氏らは、
この実験的デバイスが四肢麻痺患者や、周囲のことを認識していても反応したり
動いたりすることのできない“閉じ込め症候群locked-in syndrome”の患者に
役立つ可能性があるとしている。同氏らによる今回の研究では、脳卒中のため
数カ月間閉じ込め状態にあった51歳の女性が、倒れて以来初めて家族あてにメッセージを書くことができた。
同様に、42歳の男性は18年前の自動車事故以来、閉じ込め状態にあったが、
特定の文字を強調したときににおいを嗅ぐことでメッセージを書いた。このデバイスの
導入から名前を書くまでには20分しかかからなかった。デバイスの利用により、
四肢麻痺患者がものを書いたり、インターネットをしたり、電子メールを書いたりすることもできる。
イカソース
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