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銀行法違反(検査忌避)容疑で逮捕された日本振興銀行前会長の木村剛容疑者(48)が、
金融庁の立ち入り検査期間中だった昨年十月と今年三月、三回にわたり、自分の保有する
振興銀株式の三分の一以上に当たる計三千七百五十株を、自らが代表取締役を務めた
企業などに売却していたことが、同行の内部資料などで分かった。
売却時の第三者割当増資の株式発行価格を当てはめると、売却額は約十一億円。
振興銀は今年三月期決算で赤字に転落しており、木村容疑者は結果的に高値で売り抜けたことに
なるが、振興銀は非上場で、インサイダー取引を禁じた金融商品取引法は適用されない。
振興銀によると、木村容疑者は開業した二〇〇四年に同行の株式九千株を取得して
筆頭株主になった。その後、持ち株を増やし、昨年九月末、発行済み株式総数の
6・24%に当たる一万一千株を保有していた。
金融庁が立ち入り検査をしたのは昨年六月~今年三月。内部資料によると、
木村容疑者はこの間の昨年十月、一時代表取締役を務めた
経営コンサルタント会社「フィナンシャル」(東京都中央区)に五百七十五株、
一時役員だった出版販売会社「DMD JAPAN」(同)に二千二百二十五株を売却した。
さらに今年三月、振興銀が融資している信用保証会社「中小企業保証機構」(大阪市)に
九百五十株を売却した。これらの株式譲渡は取締役会の承認を得ていたという。
*+*+ 東京新聞 2010/08/03[08:00:04] +*+*
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