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今、霞が関で一人の現役官僚が話題になっている。古賀茂明氏だ。1980年に当時の通産省に入省したキャリア官僚だ。
私と入省年次が同じこともあり、よく一緒に仕事をしてきた。
特に、2006年12月から私が官邸で公務員制度改革に取り組み、
06年の御用納めに渡辺喜美行革担当相になってから公務員制度改革が本格化していく中で、
古賀氏には役職を超えていろいろなアドバイスを受けた。
私は08年3月に公務員を退職したが、古賀氏は08年7月に国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に出向した。
しかし、08年9月から麻生政権になり、公務員制度改革は急速にしぼんできた。
そして、昨年9月に政権交代が起きた。はじめ脱官僚を掲げていた民主党は、
改革派官僚である古賀氏の知恵を借りたかったに違いない。
今年元日の新聞報道で、昨年9月に仙谷由人行政刷新担当相補佐官の内定を受けたが、
それが取り消された事情が書かれている。
その後、仙谷氏を含め民主党内で脱官僚から親官僚へドラスティックに変わり、
昨年12月、古賀氏は、仙谷氏によって国家公務員制度改革推進本部事務局を追われ、
その後半年以上、出身の経済産業省で「大臣官房付」という閑職に置かれ続けてきた。
大臣官房付というポストは、次に異動するための待機ポストであって、半年以上いるのは異例だ。
そうした中で、古賀氏は「高齢職員の出向拡大や窓際ポストの新設は幹部クラスの既得権維持だ」というまともな論文を経済誌に掲載した。
しかし、そのまともな論文を民主党は受け入れられないほど、親官僚になっていた。
論文掲載が関係したかどうかわからないが、古賀氏は、「高齢職員として民間会社への出向」を打診されたと報じられている。
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