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・大阪市西区のワンルームマンションで幼い姉弟2人が母親に置き去りにされ、遺体で見つかった
虐待事件で、2人がごみの山の合間のわずか1畳ほどの居室のスペースで死んでいたことが
2日、捜査関係者への取材で分かった。母親の下村早苗容疑者(23)は「居室から出られないように
室内ドアの外側に粘着テープをはっていた」と供述。居室の壁には子供が触ったような跡が残っており、
大阪府警は、2人が閉じ込められた室内で母親を捜していたのではないかとみている。
捜査関係者によると、下村容疑者の長女、桜子ちゃん(3)と長男、楓ちゃん(1)の遺体は、
居室部分の真ん中辺りで寄り添うようにして、何も衣服を身につけずにあおむけに横たわっていた。
周囲はオムツや弁当の空き箱など生活ごみであふれ、身動きが取れる空間はわずか1畳ほどしか
なかったという。
玄関に通じる廊下側の室内ドアには、上部、中部、下部に水平に複数枚のテープをはった跡があり、
2人は、下村容疑者が置き去りにして以降、居室部分に閉じ込められていたとみられる。
桜子ちゃんと楓ちゃんの遺体には排泄物も付着していたという。幼い2人の力では封印されたドアを
開けることができず、トイレに行けなかった可能性がある。
また、居室のベランダ側の窓は数センチ開いていたが、ベランダにも大量のごみがあふれており、
外に出て助けを求めるのは難しい状況だった。
遺体の発見時、室内は電灯がついておらず、エアコンも入っていなかった。冷蔵庫の中身は空っぽ。
遺体の一部が白骨化していた。胃腸に内容物がなく、やせ気味で、死亡前の数日間は何も食べて
いなかったとみられる。
下村容疑者の供述によると、6月下旬に2人を置き去りにし、勤務先の風俗店から「部屋から
異臭がする」という連絡が入った7月29日までの1カ月間、一度も部屋に帰らなかった。
また、逮捕後の今になって「取り返しのつかないことをした」と話しているという。(抜粋)
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