11/12/08 20:12:43.92
米国の諜報当局が発表した北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の新型ミサイルの情報は、米国議会を震撼させた。
専門知識もなく、具体的な位置関係も分かっていない米国の議員たちは、諜報当局が発表した北朝鮮のミサイル脅威を
言葉どおり鵜呑みにする結果となった。
米国の諜報当局が発表した情報によれば、北朝鮮は移動式の大陸間弾道ミサイルを開発しており、米国本土の目標を
攻撃することが出来るとされている。またレーダーに捕捉されない可能性もあるという。このような情報を受けて、米国議会では、
いままでイランに向けられていた防衛システムを、朝鮮半島へと軸足を移すことが主張されている。
しかし、北朝鮮のミサイルに関する脅威は、推測のうえに成り立っているものであり、専門家らの間でも、その具体的な配備
状況などは明らかになっていない。ただ中国が最近DF31およびDF31Aという新しい大陸間ミサイルを配備した上、過去に
北朝鮮のミサイル技術を援助したという方法が流れたため、大きな注意が向けられることになった。
ロシア科学アカデミー極東研究所韓国研究センターのアレクサンドル・ジェビン・センター長は、今回米国議会に示された情報は、
すでに知られているものであったとして、次のように話している。
―この情報自体は、新しいものではありません。ロバート・ゲイツ前国防長官が1月に中国を訪問した際にも、すでに述べられて
いました。またゲイツ前国防長官は、夏にもこのことについて発言を行っています。米国は、戦略的に重要な地域においてミサイル
防衛発展を促すための言い訳として、情報を使っているだけに過ぎないのです。
今回、北朝鮮のミサイル脅威についての情報に触れられたタイミングは、米国の北朝鮮担当特使グリン・デヴィス氏が韓国、日本、
中国の訪問を行う前夜に当たっている。特に韓国および日本に対して、ミサイル技術の更なる発展を促していくためには、このような
北朝鮮の脅威が必要となるわけだ。
今年夏、韓国はF15K戦闘機用の巡航ミサイル調達についての入札を発表したが、それは、米国との間でミサイル防衛システム
の共同開発に関する合意が結ばれた直後のことだった。またデヴィス特使の訪問を前に、韓国は中距離ミサイルIron Hawk IIの
開発終了を発表していた。一週間後には、新しいミサイル防衛システムのプレゼンテーションが行われる。これは高度10キロから
15キロを飛行する北朝鮮の弾道ミサイルに対抗するためのものだが、今のところ北朝鮮にはそのようなミサイルはないばかりか、
近いうちにも配備される見込みはない。
ソース(The Voice of Russia日本版) URLリンク(japanese.ruvr.ru)
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