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欧州財政危機の影響で、韓国の市中銀行(都市銀行に相当)が日本からの外貨調達を拡大していることが分かった。
毎日経済新聞が伝えた。
金融監督院によると、9月末時点の市中銀行の外貨借り入れ(借入金と債権発行の合計)は1,253億米ドル(約9兆
7,700億円)で、昨年末に比べ9.7%増加した。今年末には1,300億米ドル近くに膨らむ見通しだ。このうち欧州諸国からの
借り入れは432億米ドルで全体の34.4%を占めたが、昨年末より0.9ポイント低かった。一方、日本からの外貨借り入れは
183億米ドルと9カ月間で24.4%増え、比重も12.9%から14.6%に大幅上昇した。
その理由として、韓国政府の外貨流動性確保の方針と金融当局の勧めにより、市中銀行が海外からの流動性確保に
努めていること、欧州財政危機でユーロ圏からの資金調達が難しくなっていること、韓国のファンダメンタルズが安定しており、
日本で韓国債券の人気が上がっていることなどが挙げられる。業界によると、日本では円建て債券の新規発行に韓国債券
が占める割合が、昨年の10%台から今年は21.7%まで拡大した。日本の投資家も欧州財政危機をきっかけに、韓国債券に
投資し始めた。
一方で銀行関係者は、「ほかに適当な調達先がなく、日本に集中せざるを得ない。競争が激しくなり借入金利が上がって
いる上、コストも小さくない」と不満を漏らしている。日本経済が悪化した場合、日本の投資家による資金の一斉引き揚げも
懸念される。
ソース(NNA.ASIA) URLリンク(news.nna.jp)