11/12/05 23:12:42.96
世界的な景気低迷の影響、営業利益大幅に減少
低金利にも関わらず、全体の23%が利子にも届かぬ営業利益
URLリンク(photo.hankooki.com)
世界的な景気減速の影響で、国内の上場企業の負債償還能力が低下したことが分かった。金利が低く
なり、利子負担が減少したが、景気低迷で営業利益が大幅に減少したためだ。専門家は、欧州危機など
で、当分の間、世界的経営環境は容易ではないと見込んでいる。
5日、韓国取引所と韓国上場企業協議会によると、有価証券市場12月決算法人612社の財務諸表を調査
した結果、今年第3四半期現在の上場企業のインスタント・カバレッジ・レシオ(総利子補償倍率)は
5.11倍で前年同期(6.01倍)よりも低くなった。インタレスト・カバレッジ・レシオとは、企業の営業利益を
支払利息で割った値であり、数値が低いほど企業の負債償還能力が落ちることを意味する。
今年に入って第3四半期までの612社の支払利息は、計10兆4,252億ウォン(約7206億円)で、昨年同期
(10兆6,192億ウォン=約7340億円)より1940億ウォン(約134億円、1.83%)減少した。今年に入って
金利水準が低くなったおかげだ。取引所によると、第3四半期基準で国庫債3年物の平均金利は3.69%
と前年同期(3.86%)より0.17%下落した。
しかし、企業の営業利益はこれよりもはるかに大幅に減少したことが明らかになっている。
12月決算法人612社の総営業利益は昨年の63兆8,016億ウォン(約4兆4102億円)から53兆2,589億ウォン
(約3兆6815億円)となり1年間で10兆5,426億ウォン(約7288億円、16.52%)も減った。昨年、営業活動を
通じて1,000ウォンを稼ぐと166ウォンが利子費用で出て行った計算になるが、今年は196ウォンの支出に
なる訳だ。
インタレスト・カバレッジ・レシオが1未満で営業利益で負債利子の支払いが出来ないか、最初から赤字の
会社も大幅に増えた。今年第3四半期までの赤字状態にある会社は94社(15.36%)、インスタント・
カバレッジ・レシオ1未満の会社は48社(7.87%)で全体の23.20%に達し、前年同期における15.20%を
大きく上回る水準だ。
一方、利子以上の利益を上げた企業や利子費用が全くない企業の数は大幅に減った。インタレスト・
カバレッジ・レシオが1以上の企業は合計470社で、昨年(519社)より49社減少した。このうち無借金
経営の企業は、光州(クアンジュ)新世界・サムスン空調・晋陽ホールディングスなど23社で、前年同期
47社の半分にも満たなかった。韓国取引所の或る関係者は「今年は金利が低くなり利息額は減少した
が、営業利益はこれより減少し企業の利子負担能力が低下した」と説明した。
株式市場専門家たちは最近、世界的な景気が引き続き鈍化する流れを見せているため、当面は企業
業績が急速に回復することは難しいとみている。
ギム・ハクギュン大宇証券投資戦略チーム長は「中国・欧州などの成長は既に鈍化しており、米国は
予想よりは良好だが、全体的な景気を引き上げるほどの勢いは見られない」とし「特に韓国は小規模
開放経済という点で、当分の間、当初の予想値よりも利益が減る傾向が続くだろう」と分析した。
ソウル経済(2011/12/05 17:56:48)
URLリンク(economy.hankooki.com)