11/12/05 21:27:15.66
>>1の続き
中国は、まだ弱体だったころには、自国の「権利」を強制しようと試みはしなかったが、この10年ほどは、
次第に支配権を唱える発言をより頻繁に行うようになり、日本の海底資源への権利を妨害したり、尖閣諸
島沖の日本領海で日本の海上保安庁の船に(漁船を)衝突させたりして、日本に敵対する行動を取るよう
になっている(そして、いくつかの事件で米国に対しても)。
≪力見せずして中国尊重せず≫
中国が南シナ海の海域や海底を支配すれば、最も控えめにみても、ASEAN(東南アジア諸国連合)
の事実上すべての加盟国と同じように、日本の国家安全保障上の利益や中東の産油国も、重大な
影響を受けるだろう。もし、日米両国が中国の発言や攻撃的な行動に対して、弱すぎる対応をした場
合、日米両国政府は、見て見ぬふりをすることによって南シナ海に対する中国の主権を既成事実とし
て受け入れたのだ、と将来、中国に主張されるというリスクを負うことになるだろう。
日米両国は、地域協力を話し合っているインドネシアとベトナムや、南シナ海全体での捜索、救難
活動を可能にする日本のUS-2型飛行艇の購入を考慮しているブルネイといったASEAN諸国と
緊密に協力し、南シナ海において国際法を尊重することと、中国が望むような一方的なやり方による
ことなく多国間によって紛争を平和的に解決することを手助けすべきである。
ただし、日米両国は、中国が言葉だけでは相手を尊重しないということをわきまえるべきである。
そして、航行の自由の権利を確実なものにするために、頻繁かつ定期的な南シナ海の通行を実施
するとともに、日本の石油の生命線が通っているのをはじめ、世界の貿易の3分の1が経由している
地域が、中国によって支配されるのを阻止するに当たり、東南アジアの国々と結束すべきである。
(終わり)