11/12/05 08:00:58.63
ソース(日経ビジネスオンライン、「石原昇の「21世紀の黒船たち」」)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
テレビをつけると、ドラマやCMに韓流スターが現れる。ネットで人気を呼び、街中に流れる軽快なリズムはK-POPだ。韓流は
今や、一部のファンが支える一過性のブームではなく、日常生活に浸透したものになっている。この原動力となっているのは、
韓国の国策であり、韓国企業の巧妙な海外戦略である。「クールジャパン戦略」を掲げる日本は韓流とどう戦っていくのか。
■映画・ドラマ、音楽から、アニメ、ゲームまで韓流が席捲
韓国製のコンテンツは、日本では2000年代になって公開された「シュリ」や「猟奇的な彼女」などのヒット映画によって身近に
なった。テレビではドラマ「冬のソナタ」が社会現象となり、一般に韓流と呼ばれるようになった。同ドラマはNHKがBS で2003年
4月から半年間、翌年4月からは地上波で放映した。
韓流ドラマの放映は、2000年代はBSやCSが主流であったが、ここ数年は地上波における番組枠が増加している。フジテレビは
平日午後に「韓流α」、TBSも平日午前に「韓流セレクト」と名づけた枠を設けている。地上波とBSを合わせると、関東地区に
おいては、1週間におよそ100時間もの韓流ドラマが放映されている。こうした状況に対して、一部で批判が噴出している。
CMでも韓流タレントが存在感を示している。BoAの自動車、ペ・ヨンジュンの眼鏡、チェ・ジウの化粧品の宣伝が話題を呼んだ。
最近の大ヒットはチャン・グンソクである。彼を起用したサントリーは、「ソウルマッコリ」の年間出荷計画(35万ケース)を2カ月で
達成した。チャン・グンソクはオリコンの写真集ランキングで1、2位を独占し、その広告価値は3500万ドルと言われている。
音楽シーンでは、K-POPのアイドルが2000年代半ばから続々と日本でメジャーデビューを果たしている。かつては演歌歌手が
主流だったが、状況は一変した。BoAや東方神起が先行し、2010年から2011年にかけては、少女時代やKARAがブレイクした。
抜群のプロポーションと完璧なダンス、同じフレーズの繰り返しは頭に残る。10月にT‐araが、外国人アーチストとして、オリコン
ランキング史上初の女性デビューシングル初登場1位となった。
写真=ソウルにある韓流スターの展示館「K☆STAR GALLERY」
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
ゲーム市場でも、80年代から韓国企業がビデオゲームの開発で実力をつけた。90年代末からは、オンラインゲームで飛躍
している。今では韓国は、世界のオンラインゲーム売上の30%を占めるゲーム大国となっている。
最大手のネクソンは、72カ国でオンラインゲームを提供している。2010年には日本のベストゲームを受賞した。2011年12月14日
には、東証1部に上場する予定だ。2010年12月期の売上高は697億円、営業利益は301億円と高収益を誇り、時価総額は
同業のグリーやDeNAに並ぶ6000億円規模が予想されている。同社は、上場で得た資金でM&Aをする可能性を示唆している。
アニメやキャラクター分野でも韓国製品の海外進出は著しい。ペンギンを主人公にした韓国アニメの「ポロロ」は、韓国国内で
人気を博し、80カ国に輸出されている。女の子のキャラクター「PUCCA」は、ウォルト・ディズニーがプロデュースし、ワーナーブラザース
がライセンスしている。ベネトンを含む世界の500企業が3000アイテムに使用している。南米では日本のハローキティを上回る人気
である。
(>>2以降に続く)