11/12/04 20:52:56.44
限界企業ら非常事態に直面……造船、建設、海運などの負担大きく
企業は、来年上半期中に満期到来社債が史上最大規模に達するなど、資金調達に大きな困難に直面す
るとみられる。
その中でも、限界企業では緊張がかかるようになった。
既に財政難に陥っている欧州諸国の国債満期が集中して国際金融市場の不確実性が最高潮に達すると
思われる所に、韓国企業の社債満期の集中は資金難を加速させると懸念される。
業種の中では造船業、建設業、海運業などは、社債期限が来年上半期に集中した。業績悪化で企業の
来年のキャッシュフロー展望が急速に悪化しており、流動性不足の事態を経る企業が増えるものと懸
念される。
◇社債の満期史上最大規模……キャッシュフローを悪化させる
4日金融投資業界によると来年上半期に満期が到来する社債は、今年の同じ期間より20％増の24兆
5000億ウォン（約1兆6962億円）に達し、半期基準で史上最大規模に達する。
3年前のリーマンショック後の企業が生き残るために発行した社債の満期もこの期間に集中的に集まっ
ている。
特に、来年上半期には、経営状態が不安なSTXグループ（8200億ウォン＝約568億円）や斗山グループ
（8750億ウォン＝約606億円）、韓進グループ（1兆1900億ウォン＝約824億円）などの社債満期が集
中している。
来年上半期に満期となる社債は、「AA」級が45.6％、「A」級が48.1％で全体の93.7％を占める。
投資適格の中でも優良格付け社債だが、欧州の財政危機に加え、各社の経済状況が余りにも不確実な
ため借換発行が困難になると予想される。
企業の業績が悪くなることも問題だ。
金融情報提供業者エフアンドガイドが、証券会社が予測値を出した129の上場企業の来年の年間キャッ
シュフロー（連結財務諸表ベース）の市場の平均（コンセンサス）を測定した結果、11月末は153兆
7859億ウォン（約10兆6469億円）で、今年7月末の165兆5868億ウォン（約11兆4639億円）より7.1％
減った。
その企業のうち、7月末よりキャッシュフローの予測値が悪化したのは71.3％にあたる92社であり、
そのうちの48社はキャッシュフロー予測値が10％以上減少した。
企業別では、現代商船の来年のキャッシュフロー予測値が3201億ウォン（約222億円）からマイナス
919億ウォン（約マイナス64億円）に悪化したのに続き、韓進（ハンジン）重工業も2089億ウォン
（約145億円）から455億ウォン（約32億円）に78％減少しており、韓進（ハンジン）海運、OCI、LS
産電、三星テックウィンなどもキャッシュフローが30％以上悪化した。
◇造船、建設海運業界への懸念に集中
上場企業の中でも造船や建設、海運業界への懸念が集中している。
特に今月に入り、大林産業の系列会社の考慮開発がワークアウト（企業の財務構造改善作業）を申請
し、建設業を中心に不渡りの恐怖が広がっている。
これらの業種の満期到来社債は5兆2000億ウォン（約3600億円）で全体の21.2％を占めている。
全体の社債残高における割合は14.4％に過ぎないのに比べると、来年満期到来の集中度が高い。
ガン・ソンブ東洋証券債券分析チーム長は「建設業の場合は金額が少なく、相対的に優良企業を中心
に満期が戻ってくるので心配は少ないが、造船業は満期到来額が全体の満期額の8.7％で、普段の3倍
に達する」と述べた。
ムン・ホンチョル東部証券研究員は、「建設会社ではなければクラスA社債までは市場で無難に消化
されるだろう。しかし、クラスB以下の社債は個人投資家が大部分を占めるのに、最近の突然の不渡
りで被害を被る事例が相次いでおり投資が萎縮する可能性が高い」と述べた。
アジアトゥディ／韓国語（2012/12/04 16：52）
URLﾘﾝｸ(www.asiatoday.co.kr)＝564757