11/12/02 19:08:41.04
マット安川 今回は評論家・西村幸祐さんをお迎えしました。放送日はちょうど三島由紀夫の命日である憂国忌とあって、
当時の檄文などをあらためて振り返りつつ、日本の現状が抱える問題をうかがいました。
■三島由紀夫は40年後の日本を予見していた
写真=「マット安川のずばり勝負」 ゲスト:西村幸祐
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)
西村 三島由紀夫が自衛隊に決起を呼びかけ、割腹自殺したのは41年前の今日(11月25日)です。あの日は、当時としては
恐ろしいまでの速さで情報が駆け巡りましたし、あらゆるメディアが特集を組んでこの事件を報道しました。ある意味で情報化社会
の幕開けを告げる出来事でしたが、むろんただそれだけのことではありません。
時の総理、佐藤栄作氏は「気が違ったとしか思えない」と言い、防衛庁長官だった中曽根康弘氏も否定的な発言をしました。
それもあって「三島は文学者として優れているが、現実の政治についてはさほどではない」という認識が浸透し、今日に至りました。
しかし、そうした見方は必ずしも正しくないことが、40年過ぎた今になっていよいよ明らかになってきたと思います。あの日三島が
まいた檄文を読むほど、私は感嘆せざるをえません。彼は今の日本をそのまま言い当てています。
「・・・われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、
その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。
政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭
されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった・・・」
この41年間、日本人が何一つ進歩していないことを、思い知らされませんか。
■日本語で話すことすら非関税障壁になりかねないTPP
TPPをめぐっては、政府がやっていることもめちゃくちゃですが、マスコミにも苦言を呈したいですね。この問題が俎上に上ったのは
去年の秋なのに、この1年間、ほとんどまともな報道がなされてきませんでした。
開国か鎖国かといった、見当違いなことばかりやっていた。最近になってやっと具体的な問題点を報道するようになりましたが、
対応が遅すぎます。これは自由貿易が是か非かというような単純な問題ではないのです。
(中略)
私が懸念しているのは、非関税障壁という概念が無軌道に拡大されることです。80年代の終わり、日米構造協議のころから
出てきたこの言葉は、解釈のしようで何でも自由貿易の障害と決めつけかねない危険をはらんでいる。
極端な話、日本語を使っていることが非関税障壁だと言われることだって考えられます。契約書は全部英語にしなきゃダメだと
いうことになってもおかしくない。
(中略)
■「特定アジア」と一線を画す台湾と仲良くしよう
これからの東アジアの安全と安定を構築していくとき、核になるのは日本と台湾の2国だと思います。「2国」なんていうと、麻布
あたりの大使館に怒られそうですけど(笑)
先日、台湾で諸外国に対する意識をめぐる世論調査が行われました。台湾にとって大事な友好国はどこかという問いで、
断トツの1位は日本。2位はアメリカで、以下はヨーロッパ諸国が続きます。
興味深いのは、台湾にとって「悪い国」はどこかという問いに対する答えです。圧倒的な1位は中国でした。日本を友好国と
考える人以上に、中国を敵視する人の割合が多いんです。これはある意味で自然とも言えますが、ちょっと意外なのは「悪い国」
の2位です。実はこれが韓国なんですよ。
特に反日感情が強い中国、韓国、北朝鮮を指す「特定アジア」という言葉があります。この世論調査の結果からは、台湾の
存在位置が「特定アジア」とは明らかに違うことが証明されるわけです。いずれにしても台湾とは仲良くしないといけません。
(以下略。全文はソース元でどうぞ)
ソース(JBPRESS) URLリンク(jbpress.ismedia.jp)