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∞米国務長官、ミャンマー訪問 中国「アジアの仲間をさらっていく」
【北京=矢板明夫】クリントン米国務長官のミャンマー訪問に対し、ミャンマーの長年の盟友、中国は
いらだちと不満を覚えている。米国の影響拡大によりミャンマーの中国離れがますます加速することを
警戒しているからだ。30日付の共産党機関紙、人民日報傘下の環球時報は社説で「米国は中国の
アジアの仲間を一人ずつさらっていこうとする」と米国への不快感をあらわにしている。
今年3月に民政移管されたミャンマーは、軍事政権時代に中国と蜜月関係を構築してきた。北朝鮮、
パキスタンと並んで、中国の3大盟友の一角を占め、中国からは経済、インフラ建設、軍事など多く
の分野で支援を受けてきた。ミャンマーが人権や民主化問題などで、国連など国際社会から批判にさ
らされたときも、かばってきたのは中国だった。
一方、中国は、中東から運ばれる原油をミャンマー西部の港を経由して中国国内へ運ぶパイプライ
ンを建設。雲南省など国内の電力確保のためにミャンマーで発電所開発計画を進めるなど、ミャンマ
ーに対し絶対的な信頼を寄せていた。中国海軍の将来のアジア展開をにらみ、中国はミャンマーの港
湾整備にも積極的に関わってきた。
しかし、中国資本がミャンマー経済を牛耳るようになり、中国系住民の影響力が拡大するのにとも
ない、ミャンマー国民の反中感情が高まったのも事実。中国が主導する一連の建設プロジェクトが
環境破壊につながったとの批判もある。
こうした状況を受け、ミャンマーの新政権は中国と距離を取るようになり、国際社会との融和を目
指し始めた。
ミャンマーの中国離れが進むことは、中国にとって重要な盟友を失うだけではなく、これまでの支援
と投資が無駄になり、対アジア外交政策の全般の見直しが迫られるほど重要な意味を持つ。北京の
政府系シンクタンクの研究者は「ミャンマーに裏切られた気持ちはあるが、今は米国とどこまで接近
できるのか静観するしかない」と話す。
クリントン長官訪問に先立つ11月28日、中国の習近平国家副主席は、訪中したミャンマー国防軍
のミン・アウン・フライン総司令官と会談、軍事交流を深めることのほか、「中国はミャンマーの民族
団結と経済発展を支持する」と語った。
「民族団結を支持する」とはミャンマーの少数民族である中国系住民の武装勢力を支援しないとの
意味が込められ、ミャンマーへの懐柔を始めたと受け取られている。
ソース:MSN産経ニュース 2011.11.30 22:24
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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30日、ミャンマーの首都ネビドーに到着し、出迎えの外務副大臣と握手するクリントン米国務長官(左、ロイター)
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