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３年ぶり復活！新垣渚の好投でソフトＢ逃げ切る…アジアＳ台湾戦
【社会ニュース】 2011/11/26(土) 10:42
日本、韓国、台湾、オーストラリアの各リーグを制した4チームで争うアジアシリーズが
開幕。日本シリーズを制覇したソフトバンクは1次リーグ初戦で統一（台湾）と対戦した。
相手のミスに助けられた試合だった。アジアシリーズに登録された投手で規定投球回数を
クリアしているのはリリーフの摂津正のみ。その中で今季7勝とプロ入り4年目でようやく
期待の活躍を見せはじめた大場が先発した。
大場は1回こそ無難な立ち上がりを見せたが、1点を先取してもらった2回裏、あっという間に
三連打を浴びて2点を失ってしまう。崩れ出すと止まらないという悪い癖にたまらず秋山監督は
藤岡を投入、なんとか無死2塁のピンチを切り抜けた。
2回で先発投手降板という最悪の形になったが、3回から投入された新垣渚が復活の投球を
見せた。新垣は2004年から三年連続の2ケタ勝利を記録するなどホークスの主力として活躍
したが、2010年、2011年シーズンは故障で1軍での登板はない。年齢から言っても、「もう
終わった」と思われても仕方のない瀬戸際にいる。
しかしこの日の投球は全盛期を彷彿とさせる鮮やかなものだった。ストレートの速さこそ
全盛期の150キロを超える事はなかったが、キレの良い直球とスライダーのコンビネーションが
冴え、7回までを2安打6三振に抑える好投を見せた。その安打にしても完璧に打たれたのは
4番高國慶に左中間に持っていかれた1本のみ。腕の振りも大きく、ダイナミックなフォームが
戻り、体調の良さを感じさせる投球だった。
新垣の好投でリズムの出たソフトバンクは3回裏にはフィルダースチョイスの間に1点、
続けて内川の2点タイムリーで勝ち越すと5回にも押し出しで2点を追加し、6－2とリード。
これで試合は決まりかと思われた。
しかし9回、凱旋登板の陽耀勲のコントロールが定まらない。2四死球を与えて2死1、
2塁。まだ4点のリードがあったが秋山監督は万全を期して森福を投入する。が、森福は2連打を
浴び1点差まで詰め寄られる大誤算のピッチング。辛くも金澤が後続を抑え、1点差で逃げ
切ったが、相手のミスで点を奪っていなければ実に危ない試合だった。
翻ってみれば、新垣の好投がホークスを救ったと言ってよい。また相手のミスにも多いに
助けられた。それがなければ……どうなっていたかはわからない試合だった。
今回アジアシリーズに登録している投手はシーズン主力を欠いている。おそらく主軸と
なるのは摂津正だろうが、打線が奮起しなければならない展開となりそうだ。だが、新垣の
好投は来シーズンに向けてソフトバンクにとっては大きい。杉内、和田の去就が不明な中、
先発陣のコマはいくらあってもいいからだ。このシリーズ、また新垣の登板チャンスに期待
したい。（編集担当：田村和彦）
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