11/11/23 16:41:35.25
>>1の続き
また、「9点破線」外の水域も周辺国の主張する200海里の排他的経済水域(EEZ)にほぼ覆われて
いる。現在周辺国は基線から12海里内の領海、24海里内の接続水域、200海里内のEEZを主張して
おり、残る水域を公海としないばかりか、すでに「9点破線」を越えて中国の歴史的水域に侵入し、中国
の主権と海洋権益を著しく侵害している。ベトナムやフィリピンは200海里のEEZにも満足しておらず、
一部海域を公海として残すのは不可能だ。このため、「9点破線」外にも公海はほとんど存在しない
のである。
したがって南中国海の「9点破線」内外に公海の余地はなく、中国は慣習国際法に基づき他国に航
行と上空の飛行の自由を与えている。それがなんと米国に南中国海を指導する口実にされたことに、
人々は義憤をたぎらせている。たとえば米国は「インペッカブル」号が「9点破線」に侵入して、中国の
取締船に追い払われた際、国連海洋法条約を引用して中国に反論した。だが実際は米国は同条約
の締約国ではなく、南中国海の沿岸国ですらないのに、この海域でわがもの顔に振る舞っているので
ある。中国は「9点破線」内における他国の航行と上空の飛行に便宜は提供できるが、非道な行いは
断じて許すことができない。
南中国海において「通りすがりの者」に過ぎない米国が日増しに野心を拡大し、その支持の下で周
辺国が挑発行為に出ていることに、われわれは危機の所在を知った。われわれは各国が資源を分割
する時代に生きている。世界の人口は70億人を突破し、資源は日増しに逼迫している。南中国海の豊
富な資源と重要な地位が各国の奪い合いの焦点となることは間違いない。周辺国は島嶼主権と豊富
な資源を高望みし、域外の大国は「公海の航行の自由と上空の飛行の自由」を理由に南中国海問題
にみだりに干渉し、さらには周辺国と連合して中国を形成する構えすら見せている。中国の友好姿勢
はその都度弱さと解釈されており、もし「通りすがりの者」も指導に来るのなら、南中国海における中国
の主張は徐々に敗退していくのみだ。したがって中国はより強硬な姿勢を示すべきだ。二国間関係に
よって周辺国と一つ一つ協議し、域外の大国の干渉を断固退け、自らの有す「9点破線」の歴史的権利
を守るのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年11月23日
(終わり)