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2年前から犯罪件数が急増
ソウル市江南区狎鴎亭洞の現代アパート(日本のマンションに相当)周辺では、最近になって
空き巣が急増しており、パトカーが24時間体制で警戒に当たっている。
同じ江南区大峙洞の銀馬アパートも同様だ。このマンションに住むイさん(30)は「下の階に
泥棒が入ったという話を聞き、最近は家族全員が同時に外出しないよう心掛けている」と語る。
警察や管理事務所が、空き巣への注意を呼び掛ける張り紙を掲示しているマンションもある。
最近になって江南区のマンション密集地域をはじめ、周辺の蚕室、盤浦、汝矣島、木洞などの
大規模マンション団地のある地域などで空き巣が急増している。もちろん漢江以北の住宅街も
例外ではない。
最近は単なる空き巣にとどまらず、富裕層を集中的に狙う大泥棒も出没している。今月1日
にはソウル市城北区で、同区の邸宅が集まる地域でおよそ2億ウォン(約1400万円)相当の
金品を盗んだとして、J容疑者(56)が警察に逮捕された。
■2009年から窃盗が急増
ソウル地方警察庁によると、ソウル市内で発生した窃盗件数は2008年には2万8000件ほど
だったが、翌09年には3万7189件、2010年には4万9410件に上るなど、09年以降急激に増加し、
この傾向は今年に入っても続いているという。警察庁関係者は「正確な統計は年末ごろに
発表される予定だが、今年の窃盗件数は5万件を上回る可能性もある」と語る。
ここ数年の間に窃盗が急増した背景には、08年末のリーマン・ショックとそれに伴う景気の
落ち込みがあるとみられている。ソウル市内のある警察署に勤務する警察官は「景気が
落ち込むと窃盗が増加する。いわば生活のための犯罪という性格がある」と話す。
クォン・スンジュン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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