11/11/06 18:37:19.56
政府・民主党内で武器輸出三原則の見直しに向けた動きが出ている。わが国の防衛産業の国際的な
成長を促すためにも武器輸出三原則の抜本的な見直しは急務だが、持論をあっさりと引っ込めるのが
お得意の野田佳彦首相のことだから、ここでも「やっぱり、止めた」ということになってしまうかもしれない。だが、
わが国が自ら手かせ足かせをはめてモタモタしているうちに防衛産業の国際市場に進出を果たしている国が
ある。それが韓国だ。
今、世界の防衛産業で注目されている問題の一つに米空軍のT-X計画がある。この計画は旧式化した
T-38練習機の後継機を導入しようというものだが、採用機数は最大で500機にもおよび、防衛産業に
とっては巨大な商戦となる。このT-X計画の候補の一つになっているとされているのが韓国航空宇宙産業
(KAI)が開発したジェット練習機、T-50だ。
米国の財政悪化によって計画そのものが先送りされたり、米国内の雇用確保優先ということから、米国製の
練習機採用に落ち着くということもあり得るが、米空軍の練習機に韓国製のジェット練習機が採用されれば、
韓国にとっては歴史的な快挙になる。
すでにT-50はインドネシアへの売り込みに成功しており、16機を総額4億ドルで購入することで合意して
いる。韓国はインドネシア以外の東南アジア諸国、中東諸国、東欧諸国へのT-50の売り込みも狙っている。
韓国の売り込みはT-50だけでない。インドネシアとは400トン規模の潜水艦3隻を建造する交渉にも入って
いる。
もっとも韓国の武器輸出は必ずしも“順風満帆”というわけではない。今年2月にはT-50などの武器購入を
含む経済協力について協議するためソウルを訪問していたインドネシア政府特使団一行の宿泊先にスパイが
侵入したが、見つかってしまい大騒動となった。韓国内の報道では侵入した男女3人は国家情報院の職員と
みられ、インドネシア側の交渉条件などを探るのが目的だった、という。
また、主砲120ミリ滑空砲を備える韓国国産戦車のK2はトルコとライセンス生産の契約を交わしたが、開発の
遅れなどからトルコから契約内容の一部解消の要求を突きつけられている、といった問題も抱えている。
ただ、韓国政府は防衛産業の育成を国策として位置づけており、韓国製の家電、乗用車、半導体が海外
市場で大きなシェアを占めるに至ったのと同じように、近い将来、武器輸出国の上位に韓国が躍り出る日が来る
かもしれない。
今年2月にアラブ首長国連邦のアブダビで開かれた中東・アフリカ地域で最大規模の国際兵器見本市(IDEX)
には韓国からサムスンタレス、ハンファ、KAIなど17社が出展。また、ソウルでも10月に「ソウル国際航空宇宙防衛
産業展示会」が開かれ、31カ国から314社が参加。韓国もT-50や国産ヘリ「スリオン」などを展示し、自らの
軍事技術をアピール。韓国企業は約6億5000万ドルを受注した、という。
(>>2につづく)
msn産経ニュース: 2011.11.6 18:00
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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