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- 「独裁者だったが韓国には好感」李相得議員が振り返るカダフィ大佐 -
「全世界が糾弾する独裁者の末路は当然だが…」
李明博(イ・ミョンバク)大統領の実兄、李相得(イ・サンドク)ハンナラ党議員は21日、リビアを42年間にわたって
鉄拳統治したカダフィ大佐が惨めな最期を迎えたという知らせを聞き、複雑な心境を語った。
韓国要人としては最後に、昨年9月、大統領特使としてリビアを訪れ、苦労してカダフィ大佐に会って、1時間余り
会談した記憶が浮び上がったためだ。
李議員がリビアに向かったのは、韓国の情報外交官がカダフィ一家に対してスパイ活動をしたと疑ったリビア当局が、
この外交官を追放し、現地の同胞2人を拘禁し、駐韓リビア経済協力代表部代表(大使級)を撤収させ、外交関係の
断絶の危機を迎えたためだ。リビアに進出した韓国企業の被害が予想される状況だった。
昨年7月、リビアを初めて訪れた李議員はカダフィ大佐との面談を要請したが叶わず、追い返されるように帰国した。
紆余曲折の末、2ヵ月後に再びリビア入りした李議員は、首都トリポリではなく、カダフィ大佐の故郷のシルトに
向かった。カダフィ大佐が革命に最後まで抵抗し、20日に死亡した場所だ。
シルトに到着した李議員は、いつ会談が行われるか分からず待っていたが、この地域を管轄する軍司令官の案内
である場所に向かった。荒涼とした原野に1つの大きなテントがあった。広い室内には何の装飾もなく、小さな
応接セットだけあり、ガランとしていた。10分ほどして現れたカダフィ大佐は、ローマ時代のネロ皇帝のような姿で、
ひじ掛け椅子に体を横たえるようにして李議員一行と会った。
当時40℃を超える暑さだったが、李議員は緊張して暑さも感じなかったという。一方、カダフィ大佐は、暑さで何度も
汗を拭っていた。テントの中にはエアコンがなかったためだ。リビア側の同席者は、特に緊張した様子もなく自然に
振る舞い、李議員は「独裁者だが気さくだった」と振り返った。李議員の丁寧な説得に心が和んだカダフィ大佐は、
快く韓国側の要求を受け入れた。カダフィ大佐の決断で、両国関係は回復した。
李議員は、「独裁者カダフィ大佐は、韓国に対して好感を持っていたようだ」と話した。また、「韓国企業はリビアで
信頼されており、主に国家基幹事業の工事を受注しているため、新政権でも韓国企業に工事を任せるだろう」
と見通した。
ソース : 東亜日報 OCTOBER 22, 2011 03:09
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