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【函館】函館市青柳町の市立函館博物館が所蔵する国重要文化財(重文)指定のアイヌ民族の資料が、
韓国の国立民俗博物館で開催される企画展に貸し出されることになった。
同館所蔵の重文指定資料の海外への貸し出しは開館以来初めて。(松嶋加奈)
今回貸し出す資料は、木彫りのクマにヒグマの皮をはった木偶(もくぐう)やイクパスイ(捧酒(ほうしゅ)箸)など
儀礼具を中心に、重文16点を含む60件65点。韓国・ソウル市にある国立民俗博物館が
アジア各地に伝わる神への儀礼の様式を比較する企画展「天と地を結ぶ人びと-シャーマン展」の展示品として、
日本から唯一貸し出すことになった。
アイヌ民族のコレクションは現在、市内末広町の北方民族資料館に保管されており、19日には韓国の学芸員3人が訪れ、
資料の点検と梱包(こんぽう)を行った。
国立民俗博物館の李官浩(イグァンホ)展示課長は「函館の博物館の尽力で資料がお借りできた。
クマ崇拝は韓国の建国神話にも出てくることから、類似性を感じた。韓国人が函館に関心を持つきっかけになれば」と感謝の意を示した。
一方、函館博物館は「海外でも注目される一級品の資料が、函館にあることを市民に知ってほしい」と話している。
資料は、通関手続きを済ませた後、11月3日に韓国に渡る。企画展は11月29日から来年2月27日まで開催される。
URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)