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○コスモ石油、韓国大手に生産委託検討 日韓で需給調整
コスモ石油は20日、包括提携先の韓国石油大手、ヒュンダイオイルバンク（ＨＤＯ）に
石油製品の生産委託を検討していることを明らかにした。ガソリンなどの内需減少で
国内の精製能力の削減が避けられないなか、日韓連携で運営を効率化する。
東日本大震災でコスモの千葉製油所（千葉県市原市）が生産停止中。こうした
非常時の製品安定供給にもつなげる。
両社は石油化学分野では合弁会社を設立。ＨＤＯの製油所に約480億円を投じ、
石油化学品のパラキシレンの新工場を建設している。コスモは震災以降、ＨＤＯから
製品融通も受けており、主力の石油事業で一段と協力関係を深める。
互いの製油所の収益性を高めるほか、災害などのリスク分散の効果も見込む。
コスモは自らの供給能力計画の策定とあわせ、委託の具体的な中身を調整する。
コスモは国内に４製油所を構え、全体の精製能力は日量63万５千バレル。一方、
ＨＤＯは韓国大山市に製油所を持ち日量39万バレルの能力がある。韓国は１カ所
当たりの能力が大きく、輸出志向型の競争力の高い製油所が多い。
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震災時に発生したコスモ石油千葉製油所の液化石油ガス（ＬＰＧ）タンクの火災事故の
責任を取り、同社の岡部敬一郎会長、木村弥一社長ら代表権を持つ３人が10月から
役員報酬の一部返上を始めた。報酬の削減率や期間は明らかにしていない。火災事故
では周辺企業の社員６人が重軽傷を負った。その後の調査で、ガス配管が開いたままの
法令違反の状態だったことなどが分かっている。
□ソース：日経新聞 2011/10/21 0:18
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