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今、西側世界は一寸先も見えない状況に直面している。特にヨーロッパの元祖格であるイタリア・
ギリシャは風前の燈火そのものだ。最近の世界ニュースのトップはギリシャが飾っている。ギリシ
ャはゼネストで飢えと大衆交通のマヒが進み国家の主要機能まで麻痺しつつある。
危機はますます深刻化する兆しを見せる中、さらに大問題はギリシャのデフォルト事態が全ヨーロ
ッパに広がる可能性が高いところにある。事実上ヨーロッパの時代はその終わりを宣告して久しい。
それならもはや世界が頼れるのはアジアだけだ。しかし、アジアの現実もまだ楽観視できない。
まず韓半島を見よう。(中略)韓半島の平和の糸口を見つけるにはまだ道遠しだが、それでも私た
ちはあきらめず忍耐を持たなければならない。なぜ?私たちには明らかな未来があるからだ。こ
のような時、賢明な私たちの政策の方向は何か。米国依存政策一辺倒から徐々に離脱していくことだ。
相互防衛、相互友好国で絶対的友好国であることを対内外に誇示する米国の底意を透かして見
る必要がある。韓半島の脅威はすなわち米国の脅威という事実と韓国の経済市場開放が広大な
アジア経済市場の開放を意味する事実に耳を傾ければ、真の韓米間相互関係がどれほど互恵
性に見合うのか疑問を持たざるをえない。
今まで米国の韓半島内における対韓政策は歴史的事実からその真実がすでに明らかになった。
もちろん時には米国の助けが大韓民国の再建に多いに役立ったことも事実だ。現時点で私たち
が関心を持たなければならない相手は米国ではなく中国であることを悟らなければならない。そし
て日本であり一歩進んでアジア全域だ。
今、アジアの現実は無限の潜在力と可能性を持ちながらも一つにならず互いにいがみ合う局面が
続いている。協力の代わりに独自路線を歩んで孤立する愚かな道を各国は選んでいるのだ。中
国は次期権力の中心に立つことが確実視される習近平(しゅう きんぺい)をすでに前面に押し出
して経済大国と軍事大国へと進み、世界超一流強大国の野望を次第に実現させつつある。
日本はどうか。昨年、地震と津波から進んで原子力発電所被害で国は衰弱の道に入りながら、世
界を牛耳った日本の大企業まで韓国企業に降参宣言をした状態だ。それのみか、災難の後遺症
は予測不能なほど続く予想だ。そのような中でも彼らの気質が語るように再起を狙っている実情
だ。
このような状況の中で東洋三国の歴史的にからまった根が深い理由と共に尖鋭な領土紛争はこ
の三カ国が共同の目標を持って協力できない主要な理由になっている。このような現実で、私た
ちは大いに考えてみることがある。大国の気質を活かしてみようということだ。
私たちは本来、大国の後えいで大義を重視して生きてきた民族だ。もはや私たちは我が国だけ考
えていれば良いわけではなく、アジアと世界を考える民族に進まなければならない歴史的運命を
担っていることを悟らなければならない。
そのとき思い出す先覚者がいる。約100年前‘東洋平和論’を主張した安重根義士だ。ハルビンで
伊藤博文を処断したのも彼が私たち民族の元凶だったからだが、重要なことは東洋の平和を邪魔
し害する人物なので処断する他なかったという彼の告白を思い出さなければならない。
そうだ。彼はすでに100年前、東洋三国の平和がどれほど貴重かを力説した。東洋三国を越えア
ジア全域に進み人類の平和がまさに韓中日三国にかかっていることを予め見通していたのだ。今
まで様々な関係と理由により争いと憎しみと反目で綴られてきたとしても、人類の未来のために今
は協力すれば皆が生き、協力できないなら皆が滅びるという事実を共に認めて悩めば良いと思う。
イ・サンヨン編集者
ソース:天地日報(韓国語) [天地時論]アン・ジュングンの‘東洋平和論’が思い出す理由は
URLリンク(www.newscj.com)