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モンゴル衣料工場で搾取される北の労働者
英BBCが報道「彼らの賃金は北朝鮮政権に送られている」
クリス・グリーン記者
英国BBC放送はモンゴルの工場で北朝鮮労働者が働いている様子を報道した。報道によると、労働者
の賃金は個人に支給されず北朝鮮当局に送金されるなど、外貨稼ぎとして活用されているという。
BBC放送のニュース番組『ニュー・ナイト（Newnight）』は現地時間の13日、英国のエディンバラ・
ウールミル（EWM）で販売されるカシミア衣類が、モンゴルの工場で北朝鮮の労働者によって製造さ
れていると報道した。
放送では取材記者が英国のエディンバラ地域で製造するカシミア衣料に『スコットランドでデザイン
された製品（Designed by Scotland）』と書いてあるのを確認したが、製造国家は表記されていなかった。
取材記者は取材を進める中で、生産工場がモンゴル首都のウランバートルに位置していることを突き止める。
現地の製造工場では80人の北朝鮮労働者が従事していることが確認された。取材映像には北朝鮮国籍
と推定される労働者が仕事をしている姿が撮影されている。
この工場内で完成した製品を確認したところ、英国エディンバラ地域で購入したカシミア衣料と同じ
製品であることがわかった。モンゴルの工場で製造された完成品にも「スコットランドでデザインさ
れた製品」と表記されていた。
放送では、北朝鮮労働者への『賃金支払い方法』について取り上げた。工場管理者のバイヤーは「彼ら
の賃金は北朝鮮政府に送金している。直接与えるのは宿泊施設だけだ。北朝鮮政府が賃金をどう配分
しているのかはわからない」と述べている。
別の工場管理者であるデービッド・ウッド氏は、北朝鮮労働者について「モンゴル人の労働者とよく
交流している。彼らは不平なしで熱心に仕事をし技術も熟練している。すべての生活物品が提供され
ている」と明らかにした。
一方、EWM関係者はデイリーNKとのインタビューで、「北朝鮮政権に直接、送金する資金はない。モ
ンゴル銀行を通じて北朝鮮労働者の個人口座で賃金が支払われている」と主張。「北朝鮮労働者には
宿泊施設を提供をしている。彼らは賃金を自由に使うことができる」と話した。
工場管理者とのインタビュー内容については「問題になっているのは認める。事実ならば問題を提起
できるが、今のところ確認されていない」と言及した。
放送は貿易標準研究員のコメントを引用して「製品には必ず物品生産地が表記されなければならない。
これは不正取り引きを暗黙に認める違反行為の可能性がある」と指摘した。
ソース：デイリーＮＫ[2011-10-18 09:53 ]
URLﾘﾝｸ(japan.dailynk.com)
画像：
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参考：英ＢＢＣ
Edinburgh Woollen Mill clothes made by North Koreans
URLﾘﾝｸ(news.bbc.co.uk)