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【平壌発=姜イルク】広島県医師会の碓井静照会長をはじめとする県医師会の医師、事務員ら
8人が11~15日まで訪朝し、朝鮮原爆被害者協会の朴文淑副会長(67)をはじめ、平壌と黄海北道・
沙里院市に住む計10人の被爆者たちと面会した。広島県医師会の訪朝は2008年9月以来3年ぶり
2回目。碓井会長は今回の訪朝を振り返り、「広島、長崎の被爆者は世界のどこにいても同じ被爆者
だ」と語り、「国家間の問題はあるが、被爆者への医療支援はこれとは切り離して、一日でも早く実現
できるようにしたい」と述べた。
県医師会の訪朝には、総聯広島県本部の金鎮湖顧問と在日朝鮮人原子弾被害者協会の李実根会長が
同行した。
一行は、12日に沙里院市で男性3人、女性5人の計8人から現在の健康状況や被爆のいきさつなどを
聞き取ったのに続き、13日、平壌の高麗ホテルで朴文淑副会長、李桂先さん(70)と面会した。
朴文淑副会長は、2歳のとき長崎で被爆した経緯と今もひどい高血圧、貧血、心臓病、などの苦痛に
さいなまれていること、生まれたときから被爆の影響で病弱だった娘が今年5月に亡くなったことなどに
ついて話した。
そして、日本は世界中にいる被爆者に対して「被爆者援護法」を適用しているのに、唯一、朝鮮にいる
被爆者だけ援護措置を取っていないことについて指摘。被爆者の苦痛はどこにいる被害者も同じだとしな
がら、日本政府は今までの不誠実な対応について謝罪し、一日も早く在朝被爆者への援護措置を取るべき
だと強調した。
李桂先さんも、幼い頃から被爆の後遺症を患ってきたことについて話しながら、ことの深刻性と早期医療
支援の必要性を訴えた。
県医師会メンバーの中には、数十年間苦痛にさいなまれてきた被爆者の話に、涙を流すメンバーもいた。
碓井会長は、県医師会が「被爆者はどこにいても同じ被爆者」という理念をもって活動していることについて
説明し、引き続き日本政府に働きかけて在朝被爆者の力になりたいと話した。
一方、県医師会メンバーらは13日、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)朝鮮支部の関係者と面談し、来年
8月広島で開催される「第20回核兵器防止国際医師会議世界大会」への参加を呼びかけた。朝鮮側はこれに
対して、「広島大会参加問題で決定的なのは日本側の入国許可問題だ。われわれとしても参加する方向で
最大限努力する」と応じた。
一行は滞在期間、金萬有病院など朝鮮各所を参観した。
ソース 朝鮮新報 2011年10月19日
URLリンク(jp.korea-np.co.jp)
金萬有病院のキム・チュンソプ副院長(左)と談話を交わす広島県医師会メンバー
URLリンク(jp.korea-np.co.jp)