11/10/18 18:49:46.10
李明博・韓国大統領が米国を国賓として訪問した。これに合わせ米国議会は韓国との自由貿易協定
(FTA)を批准し、李大統領を招いて演説まで拝聴した。オバマ大統領も最上のもてなしをした。米国の
韓国厚遇と米韓ハネムーンが印象的だ。
米韓FTAは韓国議会での批准が残っているが、日本では「韓国の現代自動車が米国市場でトヨタ
に迫る勢い!」などと、あらためて韓国経済の元気ぶりが話題になっている。
経済界では「韓国に学べ」の声が上がり「韓国脅威論」まで出始めている。経済の沈滞や大震災で
自信が揺らいでいるため、韓国を刺激材料にしようというわけだ。
韓国経済への称賛は1970~80年代にもあった。鳥羽欽一郎・早大教授の『もう一つの韓国』や
作家・豊田有恒さんの『韓国の挑戦』、評論家・長谷川慶太郎さんの『挑戦する韓国』など懐かしい。
その流れが88年のソウル五輪につながり、日本での最初の“韓国ブーム”になった。筆者もその
片棒を担がせてもらった。
ソウル五輪当時、日本では“元祖ヨン様”ともいうべき歌手、チョー・ヨンピル(趙容弼)が大人気で、
女性ファンたちの追っかけが話題になった。韓流のはしりである。彼の最大ヒット曲は『釜山港に帰れ』
った。日本での人気を韓国マスコミが「日本人の韓国回帰、つまり再侵略の意図が感じられる!」など
と大まじめに批判していたのはバカバカしかったが、それも今は懐かしい。
日本での韓国経済論にはその後、「実は見かけだけで中身はいまいちのようだ」という“外華内貧”論
が登場し、それは国際通貨基金(IMF)管理を招いた97~98年の金融危機で露呈した。借金経営の
破綻というか。
金融危機をきっかけに政治大好きだった韓国社会に“経済マインド”が生まれた。国際化を実感す
ることで「世界の中の韓国」を意識し始めた。米国や欧州連合(EU)との大胆なFTA締結などは
その結果だ。
韓国の元気ぶりは、経済や外交だけでなく、いわゆる韓流ブームやスポーツなど全体的な韓国
イメージの上昇とセットになっている。
ところで、こうして大きく強くなった韓国に、筆者をはじめ昔からのコリア・ウオッチャーたちは
どこか落ち着かない。手のひらにのせ、ためつすがめつ、なでたりさすったり、長い間、そっと大事
に育ててきた、他人には相手にされず自分だけのモノと思ってきたモノを、取られたような気分とい
うか。
しかし韓国はもうそんな小さな存在ではなくなった。韓国は大きく強くなったにもかかわらず、日
本では依然、過去イメージで「謝罪と反省」にこだわる向きがあり、韓国もしばしばそれを利用しよ
うとする。
最近また慰安婦問題が外交問題として蒸し返されている。日本に対する過去の請求権問題、つまり
新たな補償問題を持ち出しているのだ。請求権問題は65年の国交正常化条約で「完全かつ最終的に
解決」したのではなかったのか。
韓国政府は「過去の補償は政府が一括して日本から受け取って経済建設に活用し、それが経済
発展につながった。だから個人補償はわれわれが支払います」と、堂々といえば済む話である。
今さらそんな“昔話”が出てくると、とたんにわれわれの韓国イメージは混乱してしまう。
ソース:MSN産経ニュース 2011.10.18 02:33
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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